太閤秀吉の行った壮大な醍醐の花見に思いを馳せる。京都醍醐「太閤のしだれ桜」

京都における桜の名所の一つ、世界遺産・醍醐寺はあの豊臣秀吉が慶長3年(1598)「醍醐の花見」を行ったことでも良く知られており、「花の醍醐」と呼ばれていて、広大は境内には約1000本の桜が咲き乱れ、桜の名所100選にも選ばれている。
醍醐寺は醍醐山全山を寺域とする京都屈指の大規模寺院で、真言宗醍醐派の総本山である。伽藍は山上の上醍醐と山下の下醍醐に分かれ、80余の堂塔が立つ。貞観16年(874)に修験道中興の祖である理源大師・聖宝が上醍醐に草庵を結だのが始まりであり、豊臣秀吉が再興した。平成6年(951)世界文化遺産にも登録されている。

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山門から桜並木の長い参道に迎えられるという贅沢さである。参道の左手には三宝院、右手には霊宝館があり、参道を進むと仁王門が現れる。三宝院の向かいに延びる霊宝館入口沿い参道の両脇には桜が満開。

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参道左手の塔頭は醍醐の花見の中心として行われた「三宝院」である。醍醐寺の塔頭の一つで、定賢、義範、範俊の三人の師から法を授かった醍醐寺第14世座主・勝覚僧正が永久3年(1115)に創建したもので、その後、鳥羽法皇の御願寺になる。そんな三宝院の玄関脇には見事な”大紅しだれ桜”がある。それが「太閤のしだれ桜」で、JR東海CMで撮られているのである。奥村土牛画伯の代表作「醍醐」のモデルになった桜でもある.

 

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山寺に春を呼ぶ樹齢百数十年のしだれ桜に疏水沿いも散策。京都山科「般若桜」

地下鉄東西線山科駅で下車し「毘沙門堂」を目指し、 駅から徒歩10分ほどで「琵琶湖疏水」に到着。京都の近代化の一環として琵琶湖の水を京都に引くため、明治時代に堀削されたのが琵琶湖疏水で、このうち山科を通る疏水沿い2Kmは”山科疏水の道”として遊歩道が整備され、疏水にかかる安朱橋に立つと、両岸から立派な桜の木が水面に枝を広げて、桜と菜の花のコントラストがどこまでも続く光景に心ひかれる。

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さらに10分程いくと階段を上り毘沙門堂の入口、仁王門が目の前に。天台宗の五箇室門跡寺院のひとつで、ひなびた山寺の風情を残す古刹である。伝教大師作で秘仏とされている本尊の毘沙門天は京の七福神の一つに数えられる。創建は大宝3年(703)でかつては上京区出雲路にあったが、応仁の乱で廃絶、公海僧正が寛文5年(1665)にこの地に復興し、後西天皇の皇子が入寺ぢて門跡寺院となったとのこと。

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桜を見たいので本堂に沿って進むとなかなかの大きな桜の木が朱色の霊伝に花を添えている。境内にある、たくさんの桜の中でも、圧巻は樹齢百五十余年の枝垂桜「般若桜」で、毘沙門しだれとも呼ばれているこの大しだれ桜は、樹齢150年、高さは10Mとさほど高くないはないが、枝張り30Mという大きさが見事で、枝が長すぎるため、下から木で支えられている。ここもJR東海CMで撮られているのである。

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