恵那の湖面に浮かぶ桜の島!湖畔・湖上どちらからも眺め良し岐阜「恵那峡」

木曽川の流れとダムによってできた湖の中、屏風岩や鏡岩といった多彩な奇岩が立ち並び、類い希な渓谷美をみせてくれるのが「恵那峡」です。 地質学的に貴重な場所であり、大正9年に地理学者・志賀重昴が命名し、大正13年には電力王・福沢桃介が木曽川の激しい流れを堰き止めて造り上げた日本初のダム式水力発電所「大井ダム」によって人造湖が誕生し、自然と人工の美しさが巧みに調和した峡谷です。

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細長く突き出た半島に造られた「さざなみ公園」一帯は桜の名所として知られていて、遊歩道はしっかり整備されているのでゆっくりソメイヨシノが鑑賞できるのである。しかし実際はホテルが建ち並ぶところから 遠目に眺めるのが良いですよ。

その姿が龍を思わせる樹齢1100年の桜の大樹。飛騨高山「臥竜桜」

飛騨一ノ宮駅に隣接する臥龍公園内にある桜が、幹枝が竜の地に臥した姿に似ていることから名付けられた国指定天然記念物「臥龍桜」です。駅のホームを跨ぐ跨線橋を渡るとそこに樹齢1100年余り、枝張り30m、樹高20mにものぼります。幾度の枯死状態からも人々の桜を想う心により、たくましく復活した樹齢1100年の日本を代表するエドヒガンザクラの大樹があるのです。飛騨・美濃さくら33選にも選ばれ、毎年見事な花を咲かせる(見頃:4月中旬~下旬)一之宮町のシンボルです。

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実はここは「大幢寺」という伝奥禅同和尚により1539年に開山したお寺の境内にあたるとのこと。昭和6年(1931)大幢寺の住職により「臥龍桜」と命名されました。

里山に暦の春を告げる山間の姉妹桜。飛騨下呂「苗代桜」

下呂の国道41号から中原大橋を渡って1.8KM先、山裾のまだ少し肌寒い風が躍る水田の畔に仲良く寄り添い、満開の花を咲かせる2本の姉妹桜が立っています。それが別名を暦ザクラともいわれる、「苗代桜」です。樹齢400年を経て今も樹勢盛んに、それぞれ白紅色とピンク色の花弁を風にちらしています。

近江源氏の一族、佐々木氏の末流三木四郎兵衛宗次が下呂市の和佐へ移住した際に手植えしたものだと伝えられている。「苗代桜」の名の由来は、この美しい桜の開花を待って里人が苗代の準備を始めたということからきているとのことである。大切な暦の役割を果たすことから、別名「暦桜」とも呼ばれているのです。

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 鏡のような水田に2本の桜が映り、本物の桜と水面に映った桜、合わせて4本もの美しい桜がとても叙情的な雰囲気をうみだしているのである。

樹齢500年を越える巨木が湖底の村を見守る飛騨高山「荘川桜」

「荘川桜」は、御母衣ダム(岐阜県)によってつくられた国道156号(さくら街道)沿いの御母衣湖畔の中野展望台で湖底を見守るように、どっしりと腰を下ろして立っている2本の巨桜で、樹齢450余年といわれ、いずれもアズマヒガンザクラです。

いまは湖底に沈む中野地区の照蓮寺および光輪寺の境内にあったもので、村民に永く親しまれてきました。昭和34年、ダム建設中のこの地を訪れた電源開発(J-POWER)初代総裁高碕達之助が、この巨桜が湖底に沈むのを愛惜し、「桜博士」と言われた桜研究家の第一人者、故笹部新太郎氏に依頼し移植が実行されたのです。多くの専門家をして、「不可能」といわしめた世界に例を見ない大規模な移植工事は昭和35年12月に完了し、「荘川桜」と名付けられ、以来、電源開発(J-POWER)御母衣電力所が管理をし、守り続けています。

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国鉄バス名金急行線(名古屋~金沢間)の車掌佐藤良二(1929~1977)が御母衣ダム建設によって水没する集落の桜の木(荘川桜)が移植され見事に開花したことに感動し、昭和45年頃から名金急行線の沿線に桜の苗木を植え続け、その数は12年間で2000本にもなったらしい。佐藤さん亡き後、地元の有志などに 受け継がれ、現在の国道156号の荘川~白川間約76KMが「さくら街道」と呼ばれるようになったのです。

また御母衣ダムは高さ131M、幅405Mの土と岩でできた国内有数のロックフィルダムである。ダム湖である御母衣湖の静かな湖面の眺めは、絶景ポイントですよ。

枝垂れ桜の向こうに微笑をたたえる磨崖仏。奈良県宇陀の大野寺「小糸桜」

奈良県の北東部・室生の里、宇陀川の渓流沿いにひっそりとあるのが真言宗室生寺派の「大野寺」である。役行者が開き、弘法大師が天長元年(824)に室生寺を開創の時、西の大門として堂を建立したと伝わる。寺のそばを流れる宇陀川の対岸の岩に刻まれた高さ約13.8Mの弥勒磨崖仏と紅枝垂れ桜「小糸桜」で知られる。

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山門を入ったところと本堂前に佇む2本の「小糸桜」は樹齢300年の古木である。淡いピンク色の小さな花がこぼれんばかりに咲き誇り、枝が地面に届くほど垂れ下がる大樹であり、山門からは磨崖仏と桜をともに鑑賞できるのであるが、日中はちょっと線刻がはっきり見えないのが残念である。

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奈良在住の写真家であった入江泰吉が生前この桜を紹介したのをきっかけに人気になりました。

 

ペリーが来航した幕末の頃から谷を薄紅色の染める信州清内路「黒船桜」

国道256が走る清内路には嘉永6年(1853)ペリーが下田に来航した折に現在の場所に移植されたと伝えられることから名付けられたといわれる「黒船桜」がある。幹周3m、高さ10m、枝張り東西19m、南北14m、推定樹齢160年と村の天然記念物に指定されている。特徴的なのは横にぐんと伸びた立派な枝にたくさんの花を付け、下にたつとまるで花笠に入ったようになるほど、整った目を見張る美しさと、黒々とした幹とのコントラストが美しい。

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黒川にかかる大正橋から望むと、近くの山里の風景にもマッチして見応えもたっぷり。開花期には、竹を割ってつくった燭台に明かりを灯す。