樹齢500年を越える巨木が湖底の村を見守る飛騨高山「荘川桜」

「荘川桜」は、御母衣ダム(岐阜県)によってつくられた国道156号(さくら街道)沿いの御母衣湖畔の中野展望台で湖底を見守るように、どっしりと腰を下ろして立っている2本の巨桜で、樹齢450余年といわれ、いずれもアズマヒガンザクラです。

いまは湖底に沈む中野地区の照蓮寺および光輪寺の境内にあったもので、村民に永く親しまれてきました。昭和34年、ダム建設中のこの地を訪れた電源開発(J-POWER)初代総裁高碕達之助が、この巨桜が湖底に沈むのを愛惜し、「桜博士」と言われた桜研究家の第一人者、故笹部新太郎氏に依頼し移植が実行されたのです。多くの専門家をして、「不可能」といわしめた世界に例を見ない大規模な移植工事は昭和35年12月に完了し、「荘川桜」と名付けられ、以来、電源開発(J-POWER)御母衣電力所が管理をし、守り続けています。

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国鉄バス名金急行線(名古屋~金沢間)の車掌佐藤良二(1929~1977)が御母衣ダム建設によって水没する集落の桜の木(荘川桜)が移植され見事に開花したことに感動し、昭和45年頃から名金急行線の沿線に桜の苗木を植え続け、その数は12年間で2000本にもなったらしい。佐藤さん亡き後、地元の有志などに 受け継がれ、現在の国道156号の荘川~白川間約76KMが「さくら街道」と呼ばれるようになったのです。

また御母衣ダムは高さ131M、幅405Mの土と岩でできた国内有数のロックフィルダムである。ダム湖である御母衣湖の静かな湖面の眺めは、絶景ポイントですよ。

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